感覚鈍麻の症状のせいでトマトがおいしくなかったけど治療始めたらおいしくなった
旦那に病院についてきてもらった帰りにコンサータをすぐに処方してもらって。
午前中に行ったので終わったのがちょうどお昼時だった。
「おなか空いたね」ってことで、旦那の希望で焼肉屋のランチを食べることにした。
店に入ってお冷を出されるなり薬をぱくっと飲んだ。旦那めちゃくちゃ驚いてた。
「それ、朝飲むやつって言ってなかったか!?きつい奴違うんか!?」って。
「まだお昼だし明日から朝に飲むから大丈夫大丈夫」って言って適当にランチメニューから食べる物をチョイス。
旦那はいい肉が食べたいってことで一番高いメニューを頼んで、私は安いのでいいやってことで普通のやつを頼んだ。
ランチセットにはサラダとスープが付いてて、最初にサラダが出てきた。
それがコンサータを飲んでから十数分後ぐらいのことだったと思うんだけど、そのサラダがすごくおいしくてびっくりした。
生のトマトがぐちゅっとした食感で苦手だった。昔は好きだったけど最近は特にトマトに魅力が感じられなくて避けるようになってた。
その生のトマトがすごくおいしい!!ってびっくりした。
ぐちゅってした食感が気にならないぐらいちゃんと味がある!って。
トマトとレタスを重ねて食べたらすっごいおいしくて「なにこれ!」って思った。
値段は普通だし、見た感じで高級トマトじゃないことはわかった。
だから「トマトが違う」んじゃなくて「私の味覚が違う」んだなってすぐにわかった。
それから口にする物ぜんぶ、いつもより味がしっかりと感じられてすごくおいしかった。
安いお肉でも充分においしくて、これはこの焼肉屋がすごいのかな?とも少し思ったけど、その後家に帰って食べた物も全部いつもよりおいしくて「うわー」って思った。
いつも食べてるスルメスティックに砂糖が付いてるって初めて知った。
「甘!」と思って材料の欄を見たら砂糖って書いてた。砂糖入ってたのかって初めて知った。すごいびっくりした。
で、気になって調べたらADHDの症状に「感覚鈍麻」っていうのがあるらしくって、五感のどれかが鈍くなっていることがあるらしい。
私は味覚が鈍ってたんだーってすぐにわかった。
トマトが食べられないぐらい人生において大した損じゃないかもしれないけど、これだけ色んな物がおいしく感じられるなんてってすごく感動した。
その日の夜にコストコに行って食べたプルコギベイクがあんまりにもおいしくってにこにこしながら食べてたら知らないおばさんたちに指差して笑われてしまったぐらい。
ADHDの放置って本当にいろいろ損してると思う。その特性で仕事で成功してる人は別かもしれないけどね。